ショットバーで見つけた恋人

僕がいつものショットバーで飲んでいるとき、カウンターの隅に一人の女性が座りました。ちよっと年配ですが、なかなかの美人です。
10分ほど彼女が一人なのを確かめてから、僕は彼女の席に近づいていきました。
「よかったら、ごいっしょさせてもらえませんか」
「どうぞ」
気のいい返事です。
「この店は、よくくるのですか」
「たまにね」
「僕もそうなんですよ」
「落ち着いたいいお店ね。気にいっちゃったわ」
「客層も悪くないですよ」
「あなたみたいな人ばかりだから」
「あ、いえ、なにもそこまで言ってません」
二人は顔を見合わせ、笑いました。
それから30分ほど喋っていたでしょうか、ふと彼女が時計をみました。
「あなた、これから時間ある?」
「ええ、そりゃもう、一晩でも」
「じゃ、ちょっとつきあって」
「よろこんで」
ショットバーを出てから、小一時間、彼女は僕をつれて歩き続けました。
「最近このあたり、物騒でね。こんな時間にひとりじゃ、こわくて」
そういいながら彼女は、僕の肘に腕をまきつけてきました。
彼女は自宅のマンションに帰ろうとしていたのです。そしてマンションにたどりつくと、僕に上っていってと言いました。
室内は小ざっぱりと片づけられていました。彼女は僕に上着を脱ぐようすすめました。シャワーを浴びたらとも促しました。
帰ってくる道々、腕を組み合った彼女の温もりを肌に感じていた僕は、彼女を抱きよせ、その唇を奪いました。彼女もまた、僕のほうにそのふっくらした胸を
押し付けてきました。
ショットバーで顔を見交わしたときに、すでにこうなることは運命づけられていたようです。僕たちはお互い、相手の衣服を脱がせあうようにして裸になると、
それから朝方まで尽きない愛欲にかられながら肉体をからませあいました。