古道の石畳に静寂はみちて

周囲をうっそうとした繁みにおおわれた熊野古道を歩いているときのことでした。
一人旅の私が、どこまでも続く石畳を進んでいると、後ろから人の気配がして、ふるりむくと10メートルほど後方に、一人の男性の姿がみえました。
ほかには誰もいません。
私はちょっと不安をおぼえて足をはやめました。
急いだはずみに足が石にけつまずき、あっと思ったときには前のめりに倒れていました。

「だいじょうぶですか」すぐに彼がかけよってきて、心配そうにききました。
足をくじいたらしく、私が立ち上がることができないのをみた彼は、私のズボンの裾をめくって、足首をつかんで軽く曲げたり伸ばしたりしました。
「ここは痛いですか」私が痛いところを答えると、彼は自分のタオルにペットボトルの水をふくませたものをその箇所にまきつけてくれました。
彼はそして、私をお嬢さん抱っこしながら、ちかくの平坦な草地まできて、そっと地面に横たえました。
「痛みがひくまで、しばらくこうしていたらいい」私は彼の優しさに、さっき不安に思ったことを詫びたい気持ちでした。
私は彼の手をにぎりしめました。
そんな私の背中を抱きおこすようにして、彼がキスしてくれました。
彼の手が私のジーンズのボタンをはずし、チャックをおろしにかかった時も私は、自分から下半身をうごかしてそれを手伝いました。
私の体が彼によってひらかれたとき、私は目をとざして、彼が突き入ってくるのを、全身でうけとめました。
静寂にみちた古道のなかに、快楽にふるえる私の声がくりかえし響きわたりました。