彼がもらした声(ハプニングバーにて)

彼がもらした声(ハプニングバーにて)

それからあとのことはもう、私には記述すことも困難なほどでした。

想像を絶する快楽をもたらす串に全身をつらぬかれた女の肉体は、ただおののきふるえるほかありませんでした。これまで男たちに、また女たちによってあたえられた快楽は、これにくらべたら、前戯以外の何物でもありませんでした

私は彼のからだにしがみつき、深々と爪をたてて、肉を切り裂くような快感にたえつづけました。そうでもしないことには、私は文字通り昇天していたことでしょう。

私は体に小刻みにイクことはゆるしましたが、最後の瞬間だけは

彼といっしょにイクつもりでいました。そのために、私は眉根をしわだて、歯をくいしばって、ハプニングバー全体にひびきわたるような声をあげながらも、必死にこらえつづました

みんながまわりから、彼に抱き抱えられて身もだえしている私をみているのがわかりました。いま果てたら、彼のうえに雑巾のようにまといつくみじめな54歳の女のむくろをさらすだけです

私はたてつづけに上半身をそらしてプチイキをくりかえしました。

彼の底知れないスタミナにはさすがにタフな私も根負けしそうです。なんどかこのまま燃え尽きてしまいたいとおもいましたが、彼のものがまだ最初同様、私の中でビンビンに張りつめているのを感じると、ともすれば薄れがちな意識の中で、まだよと自分を鞭打つ私でした

いったいどのぐらいの時間が経過したのでしょうか。彼といまのような状態になってからというもの、私にはもはや時間の観念は存在しませんでした。と、ふいに彼の口から、これまでにないような押し殺した声がもれるのがわかりました



ラストの相手

私はながいあいだ、心地よい疲れのなかに浸り続けていました。

なおもほかの女たちがふれてくるのを、やさしく振り払って、体が息をふきかえすのをまちました。私の耳には、ハプニングバーで楽しみ会う男女のあげるさまざまな声が、激しい息遣いにまじって伝わってきました。

しばらく私は、うとうとしていたようです。誰かの気配に、ハッと目をみひらくと、私の頭のうえに、あの彼がたちはだかっていました。最初に私の心を射止めたあの巨体の持主の彼です

寝ている私のうえを、彼の視線がはっていたのが、いまも肌のうえにありありと感じられました。私は両腕で胸をかくしました。54歳の肉体は彼の目に、なんと醜く映ったことでしょう

私の頭上に、彼のものが、みごとに膨張してはりだしていました。

彼が、私の体に、性的な反応をしてくれているのでしょうか…。私はまだ自信がもてずに、そっと彼の顔色をうかがいました。すると彼が、白い歯をみせてニコリと笑いましたいけると私は思いました

私は彼の前にたちあがりました。いまほどだぶついた下腹部が憎らしくおもえたことはありません。このハプニングバーにくるために、すこしはダイエットしたつもりなんですが…。

私は彼の腰のものをさわってみました。それは本当に男性の精力の

すべてを凝縮したように鉄のような固さをおびていました。こんな巨大なものが入ってきたら、いったいどうなってしまうのだろう。それを想像すると空恐ろしいほどでした。私は自分から片方のあしを、彼の腰のあたりにからませていきました。

うれしいことに、彼がそのあしに自分の手をあてがい、さらにひきあげてくれたので、彼のものがあるところに、私のものが最接近しました。私はいったん呼吸をととのえてから、背を思い切りのばすと、彼の屹立したものをまたぐようにしながら一気にそれをのみこみました

途轍もなく巨大なものが、私の肉をかきわけながら一番奥にまで貫きはいってくるのがわかりました



女たちでよろこびあう

逆さまの状態で彼女の足がひときわ大きく開き、

二度三度痙攣のように震えたあと、急激にとじるのをみて、イッたなと思いました。はじめてのレズ経験で、覚束ない私でしたが、どこをどう攻めればいいのか、自分の体をマニュアルがわりにしながら、やっているうちにすぐにツボがつかめたのでした。

彼女は数秒間、陶然とした表情であおむけになったてから、やおらおきあがってくると、今度は私を喜ばす番になりました。
私は勘違いしていました。女同士のセックスって、どちらかといえば控えめで、どこか穏やかなものとばかりおもっていたのですが、ぜんぜんそうではありません

彼女の指捌きは私の泣き所を的確にとらえて、

ピンポイントに刺激し私を男の時以上に悶えさせました。やはり女どうし、なにをどうすれば感じるかを、先刻ご承知というところでしょうか。彼女は私の足に自分の足を絡ませて、下腹部と下腹部を密着させ、あそこの口と口を合わせてすりあわせだしました

私のレズに関するわずかな知識でそれが「貝合わせ」ということだけはわかりました。その圧力は凄く、私は短いあいだにのぼりつめ、そしておちました。手探りでやる男性とはちがい、女の肉体をわきまえた女だけのテクニックに私は感動しました。

そばにはいつのまにか女たちがあつまり、私の体をもみ、

こすり、なめ、また指をつきいれてきます。なかには口から唾液を私の口にこぼしいれるものもいました。普段ならとてもそんなもの飲めないはずなのに、いまはむしろもとめて私は飲みほしました

私の股のあいだをこすりつづけていた指に力がこもり、さらに強くはげしく、すりつけだしました。私は足をふんばり、お尻をうかせ、彼女の猛攻に体を弓なりにそりかえらせているうちに、きゅうに下腹部からおこったこそばゆい疼きがカッと熱して全身をつらぬいたと思った瞬間凄まじい快感に頭の中がまっしろになってしまいました