恥ずかしかった「男2人でペンション宿泊」

僕が同性愛を初体験したのは大学のとき。相手はバイト仲間でした。
もともと「自分は女性だけではなく男性にも興味がある」という自覚はありました。けれど、実際の経験はしたことはありませんでした。
東京人である僕は「新宿二丁目にはゲイ専門の飲み屋がたくさんあって、そこへ行けば男同士の出会いがある」ということは知っていました。けれど、その勇気がなかったのです。
そして、大学3年の夏。当時僕は、コンビニでバイトしていたのですが、同じバイト仲間のA君と親しくなりました。
人懐っこいタイプの、なかなかのイケメン。年は僕より1つ上です。「友達になりたい」と思い、僕から誘ってプライベートで飲みに行く関係になりました。
心の奥底には「友達以上の関係になりたい」という願望が、正直あったのです。
すぐに、お互いの部屋に行き来する関係になりました。そして、夏休みのある日。居酒屋でかなり飲んで、彼の部屋に泊まったとき、僕はがまんができなくなり、彼に迫ったのです。
すると、なんと彼はすんなり僕を受け入れたではありませんか。「実は、おれもそうなんだ」と彼。これにはびっくりしつつも、大感激しました。
その夜から、僕たちは「友達以上の関係」になったわけです。彼とはその後、1年半ぐらい付き合いました。
一番強烈に覚えているのが、最高にラブラブだったとき、初めて2人で行った旅行。彼がプランを考えてくれたのですが、予約した宿泊先がおしゃれな感じのペンションだったのです。
「男同士で、ペンション?」と思いましたが、彼が取ってくれたので、黙ってそれに従いました。
しかし、案の定、そのペンションに宿泊しているほかのお客さんは、男女のカップルばかり。食事はみんないっしょの食堂で食べます。周りはすべて男女のカップルですから、恥ずかしくてたまりません。
特に女性からの視線が、痛いように感じられたものです。
今となってはなつかしい思い出ですが、その時はほんとに恥ずかしい思いをしてしまいました。