水中から現れた彼

有珠郡洞爺湖にあるホテルにはプールもあって、夏の北海道にきた私はホテルに着くとすぐに水着に着替えて広いプールにとびこみました。

すると水中から、一人の男性がうかびあがってきました。
一人とばかり思っていたので、私はびっくりしました。

「驚かせて、すまない。
俺もここに泊まっているんだ」筋肉質の体が、逞しく太陽の光に輝いていているその男性を、おちつきをとりもどした私は笑顔で見返しました。
「いいのよ。
いっしょに泳ぎましょうよ」「ようし、じゃ、プールサイドまで競争だ」泳ぎは得意な私は、負けるものかと彼とならんで泳ぎだしました。
たちまち私は彼に離されてしまいました。
それでも夢中で泳いでいると、いきなり足がこむらがえりをおこし、私は激痛に水中でもがきだしました。
彼がすぐ助けにきてくれ、私を抱えてプールサイドにあがりました。
「だいじょうぶか」「足がつったの。
もうだいじょうぶよ」彼はしかし、私の足をつかんで、心配そうに何度もまげのばしして確かめました。
そうされているうちに私は、なんだかうっとりとなってきて、彼に抱きつきたい衝動にかられました。
その気持ちは彼にもわかったのでしょう。

目をみつめながら、「もう一度、水に入れるか」私はうなずき、彼とならんで再びプールの中に入っていきました。
私たちは体をよせあいました。
彼の手が水の中で私の体にのびてきました。
指が私の敏感なところにふれ、私は身をよじらせました。
彼は私をプールの端に誘導し、背中をプールサイドにおしつけながら、水着をぬがせました。
水中で抱かれるのははじめての経験ですが、彼の硬直したものが体のなかに突き入ってくるのを感じたとき、私はおもわず水面を激しく波だたせていました。