流れの音に心を揺らせて

大橋の上に立った私は、感動に目を見開きながら、広瀬川のゆるやかに流れる川面をながめました。
一昔前に歌われ大ヒットし、いまでもよく歌われている、この川を舞台にした恋歌に魅せられ、ようやくこの夏会社の有給をとってやってきたのでした。
ふとみると、橋の欄干にもたれて、同じように流れに目をやっている男性がいました。

「思ってたとおり、素敵な川だ」その呟きをきいて、私はおもわず口を開きました。
「あなたもやっぱり、歌でこの川のことを知ったのですか」「うん。あの歌いいね」「私も大好きです」私たちはそれからも長い間、広瀬川の岸辺にひろがる美しい景色を二人で楽しみました。

私たちはいつのまにか手をつないでいました。
その手を彼が引き寄せたとき、私は素直に彼にもたれていきました。
茂みが二人の姿を周囲からかくしていました。
彼の手がスカートの中に入ってきたときも、私はあしをひろげてその手を奥に導きました。
指の先が下着をかきわけて体毛の上をすべりなおも奥にまでのびてきとき、私の体は自然とひらいていました。
彼の息遣いが激しくなり、私は体の芯に熱いものを感じ、彼が中にはいってきたことを知りました。
そしてなおも奥へ、緩急をつけながら入ってくるのを意識するうち頭の中がまっしろになってきて、私はもうこみ上げる快楽に声をあげずにはいられなくなりました。
彼からもたらされる心地よい刺激に私はなんどもいき、そのたびに体がそりかえりました。
絶頂に達したときは言葉にならない快感が全身をつらぬきました。
そして快楽の極みからゆるやかにおりはじめた私の耳に、広瀬川の流れる軽やかな響きがきこえてきました。